日々大学編入に向けて受験勉強をしていると、同じ時期に頑張っているであろうライバルの存在も気になりますよね。
「今年の受験者は何人くらいいるのかな?」
「去年と同じくらいの倍率だと良いな」
なんて想像しながら勉強している方も多いかと思います。
大学編入には偏差値がなく、自分が合格までどのくらいなのかを計る物差しがありません。
そのため、私も受験生のころは志望校の受験者数を意識し、倍率を貴重な参考資料の1つとしていました。
しかし倍率は合格の可能性を示すある程度の指標にはなりますが、大学の一般入試の倍率とは異なった性質を持っているため注意が必要です。
「倍率が高いから望みが少ないかも」なんて思いがちですが、必ずしもそうとも限りません。
倍率に対する正確な認識があれば、志望校の選び方を間違わずに済むので将来の可能性が広がります。
そこで、今回は大学編入の倍率について以下の内容を深堀します。
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- ■大学編入の倍率は変動する
- ■大学編入の倍率の実態とは
- ■大学編入の倍率は参考程度に見ておくと良い
正しく情報を読み取り、リラックスして入試に挑むことで、あなたの理想の大学生活を手に入れていけるように解説していきます。
1.大学編入の倍率は変動する
志望校の大学編入の倍率を見てみると、その年によって様々であることがよくあります。
大学編入の倍率は一般入試とは違って、毎年安定することはないのでその数字で一喜一憂する必要はありません。
まずは大学編入の倍率が変動する原因について、2つに分けてみていきましょう。
1.1受験者数の影響を受けやすい
一般入試と比較すると募集定員が少ないため、受験者数の変動が倍率に影響を及ぼしやすいのです。
大阪大学の例を見ると、ほとんどの学部で前年と比較して倍率が1以上の幅で変動していることが分かります。
参考https://www.osaka-u.ac.jp/ja/admissions/faculty/admission/data.html
例えば法学部の受験者数は平成30年度から令和2年度の3年間で、最小26人で最大48人という22人の差が生じており、この差は倍率にも大きな影響を及ぼしています。
募集定員が少ない大学編入においては、その年ごとに倍率の差が出やすいという特徴を持っているのです。
また余談ですが、旧帝大の理系学部への編入試験での受験資格は高専生のみとなっています。大阪大学の場合ですと、工学部、基礎工学部ですね。
そのため旧帝大の理系学部の倍率はあまり変動しない傾向があります。
1.2合格者数が毎年一定とは限らない
大学編入の合格者数はその年ごとに増減するため、連動して倍率も変わります。
志願者数や募集定員とは関係なく合格者が決まるので、その年の合格者は予測できないケースも多いです。
大阪大学外国語学部の例を見ていきましょう。
募集定員が10名ですが、合格者はその年によりまばらです。
平成31年度は志願者が最少の18名にも関わらず、合格者が6名で最多となり倍率が低くなっています。
合格者は毎年一定ではない上に、志願者の数に比例しないためこのような倍率の変動も起こりうるのです。
ちなみにですが、欠員の人数は基準であっても優秀な学生がいたら迷わず合格させると思いますので、大学の事情にこだわりすぎずに対策をしていきましょう。
2.大学編入の倍率の実態とは
さきほど大学編入の倍率は変動しやすいと説明しましたが、過去の数字を追っていくとある程度の特徴が見えてきます。
編入試験の倍率には以下の2点の特徴があります。
倍率で一喜一憂する必要はありませんが、倍率から特徴を捉えることで受験を有利に進めることも可能です。
大学編入の倍率を志望校の選定やモチベーション維持などに、ぜひ効果的に役立ててみてくださいね。
2.1有名大学は高くなりやすい
有名大学は憧れを抱く学生も多く、大学の一般入試では入れなかった学生がリベンジとして受ける場合もあります。
そのため倍率は高くなる傾向があります。
最近は4年制大学の受験生も多く、「今在学している大学よりも、より専門的で高いレベルの大学に入りたい」という熱意を抱えた受験生が増えているのです。
近年人気を集めている大学の1つとして神戸大学が挙げられます。
参考:http://www.econ.kobe-u.ac.jp/admissions/undergrad/thirdyear_result.html
平成31年度に受験者数が倍に増えており、令和2年度も安定しており入学希望者が増えている傾向にあります。
編入試験は旧帝大などの有名大学へ入るための貴重なチャンスであり、インターネットの普及などにより編入試験の認知度が高まるにつれ、受験者数も増えやすい傾向にあります。
2.2倍率=難易度とは限らない
編入試験は日程の組み方が大学ごとに様々なので、滑り止めとして数多くの大学を受けることができます。
倍率を見て高い数字だったら、弱気になってしまう人もいるかもしれませんが、実際にその大学の対策に力を入れた受験生は限られます。
特に、その年は日程的に受験しやすい大学などは「とりあえず受けておこう」と運試しの対象にもなりやすいです。
突然志願者が増えた場合、大学が積極的に広告活動をしていたり、大々的な改革をしていたりなどの心当たりがなければ、大学を強く志望する人が増えた訳ではなく、日程的な受験のしやすさなどで受験者が増えているのかもしれません。
「実質のライバルは想像よりも少ない」と自分に言い聞かせ、前向きな気持ちで臨みましょう。
3.大学編入の倍率は参考程度に見ておくと良い
大学編入の倍率は参考程度に確認しておき、具体的な戦略の練り方を考えていきましょう。
効果的に活用することで、モチベーションを高めて勉強にもより身が入ります。
しっかり準備を整えてライバルと差をつけていきましょう。
3.1本気で目指す人は何人いるのか
記念受験も多いと言われる大学編入。
同じ領域の学部であれば、別の大学でも受験科目が被ることも多く併願しやすいのです。
しかし、大学編入の試験を受ける際に見落としてはいけないのが、志望理由書や面接において、その大学の個性を理解した上で自分の意見を求められる場面が多いことです。
もし本命の大学が絞れたら、その大学について調べた上で対策を取ることで、すでに大半のライバルと差をつけることができます。
試験においてもその大学の教員の得意分野がテーマになることも多く、その専門性の高さから大学入試よりも大学院の入試に近いとさえ言われるほどです。
そのため、記念受験のような受け方ではミスマッチが起きることもあり、本気で目指している人の方が有利になるでしょう。
志望校が複数ある場合にも、それぞれの大学の過去問や特徴について丁寧に調べた上で対策することがポイントです。
3.2合格水準に到達することが大切
大学編入においては、「その大学の専門性に惹かれている」ことをアピールすることが大切です。
なぜなら、大学は「編入後に充実した学びができる学生」を求めているからです。
2,3年次から入学する大学編入は、入学後まもなく専門性の高い授業が始まります。
そのため『合格定員まで合格させる』以外にも、『大学の勉強についていける水準に到達する受験生を合格させる』という基準も持っているので、必要以上に受験生をライバル意識する必要はないかもしれません。
ちなみに編入試験の合格基準は7割程度と言われているので、受験科目で7割程度取れるように対策が必要になります。
<h3>倍率を気にせず志望校を選択する<h3>
志望校を選ぶ際には倍率の高さに関わらず決めていきましょう。
大学編入の倍率は自分が受験する年にはどのように変動するのか予測しづらいからです。
仮に倍率を基準に志望校を決めた場合は、後々後悔することになるかもしれません。
あくまでも自分が情熱を感じる大学を選ぶようにしましょう。
さらに、倍率が高かったとしても、ランクが上の大学を目指すことで未来を切り開いていくことができるのも大学編入の醍醐味です。
倍率を参考にしながら、それぞれの大学の傾向に合った対策をして目標に向けて着実に力をつけていきましょう
経験と実績のある指導者の下で試験勉強を進めていくことで、過去のデータを有効活用しながら有意義な受験期間を過ごすことができますよ。
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